交通事故を起こすと，
車などが壊れただけであれば「物損事故」となり，
誰かが怪我をすると「人身事故」になり，
この両方の場合もあります。
今回は，「人身事故」について記載します。
事故の当日または２～３日以内に病院に行って，
定期的に通院することも多いかと思われます。
病院に通うと，その分，時間もかかるし，
勤め先を休んだり時間有給をもらっているかもしれません。
病院に通ったことについて，自賠責から通院慰謝料と呼ばれるものが支払われます。
「１日あたり４３００円が支払われる」など聞いたことはありませんか？
交通事故にあたってご自身の過失が大きい場合は，この金額が減額されることもありますが，
よほど過失が大きくない限り，
この１日あたり４３００円が支払われる」ことになります。
「２倍もらえるらしいよ？！」などの話も聞くことがありますが，
実際はどうなのでしょうか？
自賠責によって支払われる金額については，
国土交通省の自賠責を解説しているページの資料に書いてあります。
この資料には，
「慰謝料は，１日につき４，３００円とする。」と書いてあります。
また，「慰謝料の対象となる日数は，被害者の傷害の態様，実治療日数その他を勘案して，治療期間の範囲内とする。」とも書いてあります。
ここで，「実治療日数」と「治療期間」という単語が出てきました。
実際の扱いは次のようになっています。
『実治療日数×４３００円×２倍』か『全治療期間×４３００円』のどちらか低い金額
これが自賠責から支払われる通院慰謝料の金額です。
次のコラムには，自賠責で支払われる他の項目について記載します。